休眠会社を買う場合にどんな
メリットやデメリットがあるか
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質問 
 友人に、会社を買わないかといわれたのですが。
回答
 
基本的には大きなリスクがありますので、専門家を通じてきっちりと契約することをおすすめします。まず、事務手続としては株式を全額売買して、同時に役員、本店住所、目的、商号を変更することになります。税務では、新旧の本店所在地に異動届を提出下さい。税務署、都道府県税事務所、市区町村で必要です。売買金額によっては株式譲渡にかかる税金を翌年に払うこともありますので、よくお調べ下さい。休眠会社でも不動産、動産その他の固定資産や「のれん」がある場合はその内容をきっちりと把握した上でご契約ください。税務、法務、実務の知識が十分にないと危険ではありますね。
質問 
 手続だけでそんなにいろいろあるのですか。では、買う場合の具体的な注意点はどんなものですか。
回答 
 まず、表の負債、隠れた負債、保証債務のないこと、またはあっても問題なく解決できることを十分に確認します。倒産暦のある休眠会社はどんなおばけがついてくるかわかりませんからね。また、税務上の国税・地方税の滞納、赤字の場合でも均等割税の滞納がないことを確認します。消費税なども注意して下さい。これもあっても処理する方法、金額を確定させて下さい。
質問 
 いろいろあるのですね。恐いですね。まるで競売不動産を買うようなものですね。
回答 
 まだまだありますよ。株式会社の場合は、登記上の役員変更をきっちり2年ごとにしているかを確認して下さい。休眠会社は必要な時期になっても1年以上何もしていないことが多いので、商法違反として新社長は罰金をくらう可能性があります。たいがい10万円から15万円ぐらいまでですが、法的には100万円以下となっていますので、それぐらいまでは課徴金が有りえます。場合によってはあまりにもほったらかしの時は、会社が職権で抹消されていることもありえます。
 また、会社に倒産暦や行政処分がないことを十分に確認して下さい。あれば相当、運営に不利となります。特に借り入れをお考えの場合はまったく不利になります。
質問 
 あまりおどさないで下さいよ。恐い話しかないのですか。すこしはメリットもないのですか。
回答 
 いえ、もちろんありますよ。まず、設立年月日を古くできます。「当社は創業何年の老舗です」と宣伝できるのです。2つ目は、当座があるとか、不動産免許があるとか、建設業免許があるとか、貸金業免許があるとかいった免許系ですね。3つ目は青色繰越赤字がある会社を買う場合です。過去の赤字分を引き継いで使えますからね。儲かって仕方が無い人には魅力的でしょうね。4つ目は、大きな資本金の会社を買いたいという人もいるようです。資本金が大きいと、税金も大きいのですが、それなりの使い道があるようですね。
質問 
 ひょっとして売買はけっこう特殊な話なのですか。
回答 
 そうです。会社売買はある目的を持った特殊な用途で行うものです。普通の創業者なら普通に設立したほうがいいと思いますよ。

結論;悪いこといいません。海千山千の世界です。普通のまじめな創業なら売買は避けたほうがいいですよ。


それでも売買をされた方は、是非役員、商号、目的、本店移転の書類作成をご相談下さい。
 お電話03−4500−9904 薄木まで。

 またはメールにてお願いします。もちろん秘密厳守いたしますし、しつこい営業は決していたしません。

行政書士薄木事務所
TEL(03)4500-9904  FAX(03)6800-3019
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